【記事公開日】2018/07/10

【最終更新日】2020/07/22

テーマ: スタッフが実際に試してみた / 商品ページでは伝えきれなかった更に詳しい商品説明

布団カバー”涼感性”ランキング!

ヒンヤリ感、通気性、蒸れにくさ。布団カバーの涼感性を調べてランキングにしてみた!

今回のテーマは、『布団カバーの涼感性』です!

暑くて寝苦しい夏。。。上に布団を掛ければとりあえず何とかなる冬と違い、夏は対処が中々難しいところ。。。

例えば、家族みんなで寝ている場合、エアコンの設定温度で揉めるのは、”熱帯夜あるある”ではないでしょうか?

そんな時、一人ひとりピンポイントで暑さ対策できる『涼感寝具』は便利で嬉しい存在です。触るとヒンヤリする『接触冷感』も人気ですね!

そこで今回は、当店のカバーリングの『涼感性』について、ランキングしてみました!

ぜひ、参考にしてみて下さい!(⇒ あったかランキングもやってます

『Q-max(接触冷温感)通気度、ΔMR(吸放湿)で判断

今回のランキングでは、以下の四つを考慮しました。

  1. Q-max(接触冷温感。触ったときのヒンヤリ感)
  2. 通気度(通気性。熱のこもりにくさ)
  3. ΔMR(湿気の吸収と放散。蒸れにくさ)
  4. スタッフの体感

各試験は、専門機関(ユニチカガーメンテック株式会社)にて試験を行い、数値化しています。

1.ヒンヤリ感の指標『Q-max』

値が小さいほどヒンヤリしにくい。目安は『0.2W/c㎡未満』

Q-max(キューマックス:接触冷温感)とは、寒い時期に布団に入ると”ヒヤッ”とすることがありますが、あのヒンヤリ感です。試験方法は、生地とその生地より温度が20℃高いセンサー(人の肌)を接触させ、その瞬間的な熱移動を測定します。

値が大きいほど冷たく感じる』となり、接触冷感(触るとヒンヤリする)の一般的な目安は『0.2W/c㎡以上』です。

2.空気が通り抜ける『通気度』

値が大きいほど熱がこもりにくい(通気性が良い)

通気度は生地を通り抜ける空気の量です。『値が大きいほど熱がこもりにく(通気性が良い)となり、目安は『50cm3/cm2・sec以上』です。

3.湿気の吸収と放散の『ΔMR』

値が大きいほど蒸れにくい(吸湿放散が高い)

ΔMR(デルタエムアール)は湿気の吸収と、吸収した湿気の放散を数値化したものです。『値が大きいほど蒸れにくい(吸湿放散が高い)』となり、目安は『5.5%以上』です。

4.スタッフの体感

スタッフによる体感も考慮しました。試験機関曰く「数値と体感のギャップを確認することも大事」とのことで、実際に確認を行いました。

『涼感条件』のまとめ

  • Q-max:0.2w/c㎡以上(触れた時のヒンヤリ感。接触冷感性)
  • 通気度:50c㎥/c㎡・sec以上(熱のこもりにくさ。通気性)
  • ΔMR:5.5%以上(湿気のこもりにくさ。吸放湿性)

重視したのは『通気度』と『ΔMR』

今回、特に『通気度』『ΔMR』を重視しました。「ヒンヤリ感(Q-max)は?」と思うかもしれませんが、いずれ体温などで暖まってしまった時、通気度やΔMRが低くければ蒸れやすくなり、寝床内の環境が悪くなります。このことから、この二つを重視としました。

では、以下ランキングです!

一位ラミーリネン

●Q-max:0.292通気度:71.9●ΔMR:7.1

商品名 【オーダーメイド対応】ラミーリネン
素材 麻100%(ラミー麻とリネン麻が50/50の混紡糸)
Q-max(W/c㎡) 0.292
通気度(c㎥/c㎡・sec) 71.9
ΔMR(%) 7.1
涼感レベル

コメント

当店で一番ヒンヤリ&涼しいのが、このラミーリネン。

素材は麻100%ですが、麻の中でも吸水発散性に優れる『ラミー麻』を半分の割合で使用しています。(もう半分はリネン麻)

とても”ざっくり”してシャリ感があり肌触りは正直、硬いです。。。

しかし、触れるとヒンヤ~リして、寝汗をかいてもべたつきにくく、背中をス~ッと風が抜けるかのごとく涼しい使い心地は、さすが一位の涼しさと言えます(^^)

一位40フランスリネン

●Q-max:0.281通気度:69.4●ΔMR:6.7

商品名 【オーダーメイド対応】40フランスリネン
素材 リネン麻100%
Q-max(W/c㎡) 0.281
通気度(c㎥/c㎡・sec) 69.4
ΔMR(%) 6.7
涼感レベル

コメント

二位は、リネン麻100%のフランスリネン。

フランスリネンもざっくりしてシャリ感がありますが、衣料品にもよく使われる『リネン麻100%』なので、ラミーリネンより肌触りは柔らかく馴染みやすいです。

通気度やΔMRはラミーリネンより少し劣りますが涼感性は十分高く、肌触りも柔らかめなので、使いやすさではフランスリネンとも言えますね。

一位京はんなリネン

●Q-max:0.253通気度:131.39●ΔMR:5.7

商品名 【オーダーメイド対応】京はんなリネン
素材 リネン麻100%
Q-max(W/c㎡) 0.253
通気度(c㎥/c㎡・sec) 131.3
ΔMR(%) 5.7
涼感レベル

コメント

京はんなリネンは、定番品より細い糸(60番手)や加工を加えることで麻100%(リネン麻)にも関わらず、柔らかで軽い使い心地を実現した一枚です。

サッパリとした肌触りで、とにかく通気性バツグンなのがイイ!しかも、麻100%は重いものが多い中、軽いので掛け布団カバーに最適です。

例えば組み合わせとして、『敷き ⇒ フランスリネン、掛け ⇒ 京はんなリネン』などオススメですね!

一位19匁シルクサテン

●Q-max:0.258通気度:42.2●ΔMR:5.9

商品名 【オーダーメイド対応】19匁シルクサテン
素材 シルク100%
Q-max(W/c㎡) 0.258
通気度(c㎥/c㎡・sec) 42.2
ΔMR(%) 5.9
涼感レベル

コメント

シルクを贅沢に使った高級感ある一枚ですが、実は、申し分のない涼感性があります。

その快適性は『京はんなリネン』とほぼ互角な印象でした。ただ、少し通気性が劣るためか「熱がこもり暑苦しい日もあったかな…」という時もありました。

逆に言えば、高密度織のため明け方の保温性に優れ、オールシーズンに使える点は魅力です。

一位コットンワッフル

●Q-max:0.181通気度:63.7●ΔMR:5.2

商品名 【オーダーメイド対応】コットンワッフル
素材 綿100%
Q-max(W/c㎡) 0.181
通気度(c㎥/c㎡・sec) 63.7
ΔMR(%) 5.2
涼感レベル

コメント

綿100%に絞ると、当店ナンバーワンの涼感性ですが、やはり麻・リネンと比較すると差が出てしまいますね。。。

生地表面の凹凸が肌への密着を防ぎ、さっぱり爽やか快適な使い心地ですが、ヒヤッと感はありません。

洗濯2回で凹凸がさらに強調。いい意味でザラっとした硬さが残り、更に涼しく感じます。

一位スリーピングカラー

●Q-max:0.260通気度:15.6●ΔMR:5.1

商品名 【オーダーメイド対応】スリーピングカラー
素材 綿100%
Q-max(W/c㎡) 0.260
通気度(c㎥/c㎡・sec) 15.6
ΔMR(%) 5.1
涼感レベル

コメント

スリーピングカラーはスタンダードな綿100%布団カバーで涼感系ではありません。比較対象と参考にしてみてください。

Q-maxは意外とありますが、生地密度が高いためか通気度は低く、また綿は湿気の放散性が弱いので蒸れやすくなります。

こうやって見比べると、素材や生地によって大きく異なることがわかります。

まとめ

とうことで、ラミーリネンが涼感性トップでした!

ただ、常に涼しいかというと…正直、日によって寝苦しい時もありましたが、仰向け寝ても背中に熱がこもり過ぎたり汗を沢山かくことは減りました。

また、ヒンヤリ感は一時的にはヒンヤリですが、体がずっと密着していると、いずれ暖まります。寝返りすると冷めますが、睡眠中は意図的にできません。

なので、いずれ暖まることを前提に、いかに汗や湿気に対処できるか…つまり、『通気度』や『ΔMR』が高いかがポイントだと感じました。

『麻』は、正にその対処に適した繊維の一つです。

皆さんもヒンヤリ度の『Q-max』だけでなく、『通気度』『ΔMR』といった数値も参考にしながら選んでみるのがオススメです(^^)

では!


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