
【記事公開日】2023/02/09
【最終更新日】2023/02/13
ポリエステル布団カバーの良さを力説してみた

ポリエステルの布団カバーは使い心地が悪い?いえいえ、そんなことはありません
実は凄いポリエステル布団カバー
ポリエステルと聞くと、「肌触りが悪そう」「汗でベタベタして気持ち悪そう」など、良いイメージを持たない方も多いかもしれません。。。
でも、今やポリエステル(化学繊維・合成繊維)は天然繊維に負けず劣らずどころか、むしろ上回るような使い心地を実現していたりします。
技術の進歩は凄い!
当店にもそんなポリエステルの布団カバーがありますが、そんなイメージを覆すべく、良さを力説してみたいと思います。
特にオススメな布団カバーもピックアップしているので参考にしてみてください。
ポリエステルの基本的な特徴
一般的なポリエステルの基本的特徴を挙げてみます。
- 乾きが早い
- シワになりにくい
- 縮みにくい
- 型崩れしにくい
- ホコリがでにくい
- 加工がしやすい
このように『お手入れがラク、使い勝手がいい』のが魅力の一つで、例えば、これらは天然繊維の『綿』では中々難しいことなんです。
今回ピックアップしたものは、そういった特徴が活きる優れたポリエステル布団カバーです。
ポリエステルは蒸れる?⇒「そうとは限りません」
ポリエステルは蒸れる印象があるかもしれませんが、実際どうなのでしょうか?
蒸れる時は湿気がこもった状態です。実は、綿などの天然繊維に比べ、ポリエステルは『吸湿性や吸水性』に乏しい繊維です。
でも『ポリエステル”生地”』が蒸れやすいか?というと、そうとは限りません。
繊維そのものの吸湿性が乏しくても、生地の隙間から湿気が外へ逃げれば(透湿性)湿気対策できます。
(※逆に、生地の気密性が高いと湿気がこもり蒸れる可能性があるので、全ての生地で蒸れにくいとは言えません。)
吸水性はどうか?というと、ポリエステル生地は水分が触れるとサッと拡散、蒸発します。天然繊維の『綿』は繊維そのものに吸水性・吸湿性はありますが、溜め込む(蒸発しにくい)ため、乾きが遅くなります。
このように、”ポリステルだから蒸れる”ということはありません。
実際に『透湿性』を確認してみた
実際に、当店のポリエステル布団カバーをピックアップし、以下2つの方法で透湿性を確認したところ、しっかりあることが確認できました。
- 生地試験の専門機関で試験:試験の結果、ポリエステル布団カバーにもしっかり透湿性があることがわかりました。参考に当店の綿100%布団カバー『エスエルピーカラー』も確認したところ同等の透湿性となりました。
- 店長が実際に使用:数値とのギャップがないか実際に自宅で使用したところ、蒸れを感じることなく使えました。数値通りの効果があると思います。
商品名 | 素材 | 透湿性(g/m2/h) |
---|---|---|
エスエルピーカラー(参考) | 綿100% | 463 |
乾燥機対応コットンタッチ | ポリ100% | 448 |
防透けコットンタッチ | 423 | |
シャイニーサテン | 437 | |
マットサテン | 433 | |
吸水速乾シアサッカー | 414 |
※透湿性(g/m2/h):単位は1平方メートルあたり1時間に何グラムの水分が透過したのかを表します。成人は一晩にコップ1杯の汗をかくといいます。8時間睡眠の場合、発汗量が約25g~38g/hとなり、仮に全て湿気(水蒸気)になったとしても上の数値があれば対応できます。
当店オススメ『ポリエステル布団カバー』はこれ!
(その1)普段使い用に激推し『乾燥機対応コットンタッチ』
まずは『乾燥機対応コットンタッチ』。
【主な特徴】
- 乾燥機(タンブラー乾燥機)に対応
- ポリエステル100%だけど肌に馴染むコットンタッチ
- 縮みにくい
- しわになりにくい
- 毛玉になりにくい
- ホコリが出にくい
- 吸水速乾性
ポリエステル生地は『シャカシャカする、つっぱる』という印象はないでしょうか?これは、ポリエステルに長繊維糸が使われるのが理由の一つ。
- 長繊維糸(フィラメント糸):長くつながって切れ目のない繊維
- 短繊維糸(スパン糸):数cmの繊維。綿などはこれ
短繊維糸を使った生地は柔かい肌触りになります。そこで、あえて短繊維糸を使い綿のような柔らかさに近づけたのが『乾燥機対応コットンタッチ』です。
サラッとスベスベして、例えるなら柔らかい綿サテンのような肌触りです。
また、本品は乾燥機が使えることがメリットですが、実は、使わなくても乾きが早いんです。(参考: 乾きが早い布団カバー)
他にもとにかく多機能で、これもポリエステルのなせる技。当店では普段使い用に激推ししている布団カバーです。
【商品ページ】乾燥機対応コットンタッチ】
【関連情報】ポリエステル100%「乾燥機対応コットンタッチ」の寝心地はどんな感じ?
ポリエステル100%「乾燥機対応コットンタッチ」の寝心地がどんな感じか試してみた。
【関連情報】乾燥機対応の布団カバーがどれくらい縮まないのか試してみた《乾燥機対応コットンタッチ編》
乾燥機対応の布団カバーがどれくらい縮まないのか試してみた
(その2)防透けだけじゃない『防透けコットンタッチ』
名前の通り透けにくい機能を持つ布団カバーがこれ。ただ、防透けだけにしておくのは勿体ないくらい使い心地もオススメなんです。
↑白カバーですが布団の花柄がほとんど透けてません。特殊構造糸を使い防透けを実現していますが、こういったことが可能なのもポリエステルならでは。
【主な特徴】
- 白色でも透けにくい!特殊構造の糸で編み立てた透け防止生地
- ポリ100%だけど柔らかコットンタッチ
- ゴワつかないニット生地
- しわになりにくい
- 毛玉になりにくい
- ヒヤッとしにくい
「布団本体の柄を透けさせたくない」というお声をいただきリリースに至ったこのカバーですが防透け機能だけじゃなく、実は使い心地もバツグンなんです!
乾燥機対応コットンタッチと同じく短繊維糸(スパン糸)を使い、やや厚みのあるニット生地がベース。綿ジャージーのような柔らか~い肌触りに仕上がっています。
暖かみもあってヒヤッとしにくく、肌寒くなった季節にも対応できます。ニットですが毛玉になりにくいのも嬉しい点。
防透け目的じゃなく、使い心地でもオススメできる一枚です。
【商品ページ】防透けコットンタッチ】
(その3)『シャイニーサテン』
光沢があってスベスベ滑らかといえば『サテン生地』。そんなサテンの光沢感やスベスベ感をこれでもかと味わえるのがシャイニーサテンです。
【主な特徴】
- 当店随一超スベスベなサテン生地で寝返りしやすい
- しわになりにくい
- 乾きやすい
- 透湿性のあるポリエステル100%生地で、蒸れにくい
本品の光沢感は写真を見れば一目瞭然ですが、更にいいのは光沢感や滑らかさが劣化しにくいということ。
例えば、当店には『80スーピマ超長綿』という高級綿を使ったサテンカバーがあります。下写真は『洗濯61回(ベージュ)』行った状態ですが、毛羽立ちや光沢感の低下を感じます。ただ、綿であればある程度避けられないこと。
対して、シャイニーサテン。『洗濯86回(パールグレー)』ですが、これでもある程度劣化した状態ですが未だこの光沢感!ポリエステル繊維は繊維が強く毛羽立ちにくいので、サテンの光沢感や滑らかさを長く楽しめます。
また、本品はスベスベなので摩擦抵抗も低く、当店では最も寝返りしやすい布団カバーでもあります。※寝返りは睡眠中のストレッチと言われ必要な動作とされています。
ちなみに、髪の毛が気になるお年頃のワタクシ(店長)は、摩擦による髪の切れ毛が一番少なくなるので”枕カバー”として愛用しています。
他にも、脱水後すでに乾いて感じるほどの水切れの良さ(もちろん乾きも早い)など、使い勝手もよいです。
ちなみに、光り輝く光沢とトロ~ンととろける滑らかさは我が家の子供にも大人気。ポリエステルサテンのアドバンテージが光る一枚です。
また、シャイニーサテンには、あえて光沢感を抑えた『マットサテン』もあります。ふわっとして暖かみのある使い心地で、こちらもオススメです。
【商品ページ】シャイニーサテン】
まとめ
いかがだったでしょうか?
近年のポリエステルを含め合成繊維・化学繊維は技術力の進化で、とてもハイテクで多機能な繊維となっています。
↓↓以下に高機能ポリエステルの布団カバーに絞ってピックアップしているのでチェックしてみてください。
天然繊維だけでは得られない機能性!高機能ポリエステルが”心地良さ”をサポートします。
当店は布団カバー屋ですので、こういった新しい生地も積極的に採用し少しでも良い快眠環境にできればと考えています。
もちろんデメリットもあり、天然繊維にもメリットがたくさんあります。そういったメリット・デメリットを知り賢く使い分けていくのがオススメです。
では!
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